クリームたっぷりのケーキよりも
ふたりでお菓子を食べながらお茶を飲んでいたとき、「ああおいしい。
これを食べたらもうケーキなんていらないなあ。」と妻の順子がいいました。
そのお菓子というのは、シルクJunkoのモデルになったマドレーヌなのですが、
僕にとっては、そのとき妻の言った「もうケーキなんていらないなあ」という言葉
がとてもショックで、それってどういうことかなあと頭がぐるぐる回っていたら、
「娘も中学生だし、自分も年をとって、家には高齢の父もいる。
そんな家族構成だと、クリームたっぷりのケーキよりも、シンプルで
飽きのこない、こんなお菓子がいいよね。」
ああ、本当にそうだなあ。当たっているかも知れないなあ。ふ〜ん。なんて
いつになく感心してしまいました。でも、そのときは、美食へ出店することも
お菓子を自分たちで作ることも考えていなかったのです。
あれからずいぶんたって、美食ホテル店がオープンし、シルクは当初のマドレーヌ
から大分様変わりして「シルクJunko」となり、チョコレートケーキの「ショコラJunko」
そしてチーズケーキの「マダムJunko」と3つのお菓子を手がけるようになりました。
これら3つのお菓子にはいくつかの共通点があります。1つは、お茶屋が作るの
だから「お茶に合う、お茶がおいしくなるお菓子」であること。
それから、素人がつくるのだから(もちろんプロの指導を受けていますが)
よい材料を使って素直でシンプルな美味しさを目指す。
3つめが(これが一番力を入れていることなのですが)、いくらでも食べられる。
シルクはシルクパウダーが入ってしっとりモチモチの食感が。ショコラは、本格的な
味と風味なのに、あえて生クリームをいれないで重たくない仕上がりに。
マダムもサワークリームを加えることで濃厚なチーズの味を爽やかに。
そんな工夫をしました。そうそう、3つとも保存料、香料を使っていません。
鮮度を維持するための脱酸素剤を袋に入れてあるだけです。
それで、常温で2週間以上日持ちがします。だからお土産、お返しもの、
などさまざまな機会にご利用頂けます。次回から一つ一つ詳しくご案内します。

3つのJunkoです。
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