ひとくくりにできないほどたくさんのお茶が採れる中国。緑茶、青茶、紅茶、黄茶、白茶、黒茶とさまざまな種類があります。
中国というと烏龍茶の国と日本では思われがちですが一番飲まれているのは緑茶です。しかし日本の緑茶とは茶葉の発酵を止める方法が違います。日本の緑茶はほとんど蒸して発酵を止めますが、中国では釜炒りといって茶葉をお茶の油で炒めて発酵を止めます。この方法だと味より香りが生きてきます。龍井茶などがその代表です。
日本人にもっともなじみのあるのが青茶。発酵を途中で止める半発酵のお茶で、烏龍茶は青茶の一種です。
さらに、中国茶の代表格である黒茶。人工的に発酵させる後発酵のお茶で、プーアル茶もそのひとつです。脂分をよく分解するので、中華料理店などで食後によく出されます。
そのほか、インドのダージリン、スリランカのウバと並ぶ世界三大紅茶といわれるキーマンも中国を代表するお茶で、これは紅茶です。ジャスミンや桂花香烏龍などの花の香り付けをしたフレーバーティーも日本で人気です。紅茶では
アールグレイがフレーバーティーの代表格です。